中国就労ビザの取り方完全ガイド!必要手順と書類を詳しく解説
1. 中国で働くための就労ビザ(Zビザ)を理解する

中国で働く際には「就労ビザ(Zビザ)」の取得が不可欠です。中国の就労ビザには、年齢や学歴、職歴など独自の基準が設けられています。まずは主要なビザの種類や取得条件、そして必要な資格を押さえ、自分の状況に合った準備を進めることで、申請失敗や不安を減らせます。
Zビザをはじめとする中国主要就労ビザの種類と特徴
中国で働く場合、最も代表的なのが「Zビザ(就労ビザ)」で、現地企業での就労に必須です。
また、家族帯同を希望する際に必要な「S1ビザ(長期)」「S2ビザ(短期)」もよく使われています。それぞれのビザは帯同家族の範囲や滞在期間で区別されており、ビザ選びは生活設計にも直結します。
| ビザ種類 | 対象者 | 特徴・申請条件 |
|---|---|---|
| Zビザ(就労ビザ) | 現地で働く外国人 | 中国での就労活動が可能。 年齢18~60歳目安(女性は55歳)。 4大卒(分野により高卒・専門卒+職歴も可)。 2年以上の関連職歴。 健康診断・無犯罪証明。 外国人工作許可通知とセットで申請。 |
| S1・S2ビザ(家族帯同) | Zビザ保持者の家族 | S1:家族帯同長期(180日超) S2:家族訪問短期(180日以内)。 扶養家族の証明や健康診断書(18歳未満は免除が多い)など要件あり。 |
自分に合ったビザを正しく選ぶことが、中国で失敗なく働く第一歩です。中国就労ビザには「A・B・Cランク」や独自のポイント制も導入されていますので、次にその仕組みを解説します。
就労ビザの申請が必要になる場面と申請全体の流れ
現地で報酬を受けて働く場合は、ほぼすべてZビザが必要です。
たとえば、現地企業への就職、転勤、現地採用、プロジェクト派遣などが該当し、給与の支払い元が日本であっても中国であっても申請必須です。
申請は以下の流れで進みます。
- 1. 必要書類の準備(パスポート、卒業証明書、職歴証明書、無犯罪証明書、健康診断書、証明写真等)
- 2. 現地受入企業による「外国人工作許可通知」の申請と取得
- 3. 日本の中国大使館またはビザセンターにてZビザ申請
- 4. 中国入国後、健康診断・臨時宿泊登記・居留許可証申請
書類集めや認証、現地での各種手続きなど複数のステップがありますが、着実に準備すれば安心して渡航できます。
Zビザの基本条件と申請資格―年齢・学歴・職歴の具体的ポイント
Zビザ申請には年齢、学歴、職歴、健康状態などの要件クリアが求められます。
年齢は18~60歳(女性は55歳)が基本ですが、管理職や特殊人材は例外も。
学歴は4年制大学卒業が標準ですが、職種や職歴によっては高卒・専門卒も認められる場合があります。
職歴は申請分野で2年以上の実務経験が一般的です。
加えて、中国語(HSK)や英語資格、管理職経験、専門資格などが「ポイント加点」となるので、持っている方は積極的にアピールすることが通過への近道です。
中国の就労ビザ/ポイント制とA/B/Cランク分類の仕組み
中国では申請者の条件を「ポイント制(点数表)」で数値化し、A・B・Cの3ランクで判定します(合格ラインは通常60点以上)。
審査では年齢、学歴、職歴、語学能力、納税実績などが評価対象となり、Aランクは高度人材、Bランクは一般人材、Cランクは原則不可という運用です。
| 評価項目 | 主な加点内容 |
|---|---|
| 年齢 | 18~45歳:高得点|45~60歳:中得点|60歳超:原則特例のみ |
| 学歴 | 修士・博士>大卒>専門卒・高卒 |
| 職歴・勤務経験 | 2年以上の実務経験、管理職、専門職は大幅加点 |
| 語学資格 | 中国語(HSK)、英語(TOEIC/IELTS)等合格で加点 |
| 納税実績・社会保険 | 中国国内での納税・保険加入歴があれば大きく加点 |
高齢者や高卒者なども、特例や複数加点でBランク取得が可能です。ご自身の状況は企業にも相談しながら事前自己採点をしておくと良いでしょう。
豆知識:Aランク認定されやすい条件
修士・博士・管理職経験・専門資格保有・語学資格(HSK5級以上など)が加点対象で、Aランク取得に大きく影響します。
卒業証明・推薦状・語学証明書類などはしっかり用意しておきましょう。
2. Zビザ申請・取得の具体的ステップと必要書類

中国就労ビザ(Zビザ)取得には、計画的な準備と書類の正確さが重要です。ここでは申請手順や代表的な書類、認証手続き、書類のチェックポイントなど、初めての方でも迷わない流れを整理します。
外国人工作許可通知取得:会社と本人が準備する書類
Zビザ申請の最初のステップは現地企業による「外国人工作許可通知」取得です。
このためには、雇用企業・申請者ともに必要書類を揃えることが求められます。
| 担当 | 必要書類 | 注意点 |
|---|---|---|
| 本人 | パスポート(有効残存十分に)、卒業証明書、職歴証明書(2年以上)、無犯罪証明書、健康診断書、証明写真 | 全書類は中国語訳・翻訳証明を添付 書類ごとに公証・認証が必要 |
| 企業 | 招聘状、雇用契約書、会社登記書類ほか | 中国語で正規印もしくは電子サインが必要 |
会社・個人の書類準備は期限余裕を持って進めることが大事です。
書類の取得・認証(アポスティーユ、公証、領事認証)
卒業証明書・職歴証明書は日本の発行機関から取得し、公証役場で「公証人押印証明」を付けます。その後、外務省で「アポスティーユ」または中国大使館による領事認証が必要です。
「アポスティーユ」でよいか、領事認証まで必須かは最新の中国側通達を必ず会社や現地窓口で確認してください。
書類の有効期限も国ごとに異なります。早めの準備でトラブル防止しましょう。
犯罪経歴証明書・健康診断書の発行・認証について
無犯罪証明書は警察署や警視庁で、健康診断書は日本の指定病院や中国の指定病院で取得します。
健康診断書は「3ヶ月以内」発行で、中国指定の書式で仕上げる必要があります。
全ての書類に必要な認証(公証+アポスティーユor領事認証)を必ずお忘れなく。
写真・雇用契約書・招聘状のフォーマット規定
中国用の証明写真は背景色・服装指定の規定が厳しいです。必ず「中国就労ビザ用」で専門店で撮影しましょう。
雇用契約書や招聘状は原本または正式サイン付き、電子印も正規版が必要なので、会社側へも念押ししてトラブルを防ぎましょう。
Zビザ申請の手続き場所・オンライン申請・注意事項
Zビザの申請は日本国内(中国大使館/ビザセンター)にて行います。
オンライン申請が進化していますが、一部は原本持参や窓口提出が今も必須です。
| 提出先 | 主な必要書類 | 申請方法 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 中国大使館または各地ビザ申請センター | パスポート 外国人工作許可通知 招聘状 証明写真・各種公証証明 |
オンライン予約後、窓口か郵送で申請。代理申請は委任状必須。 | 受付時間・予約必須。書類ミスは即不受理なのでダブルチェックを! |
審査には1〜2週間ほどかかり、パスポートの有効期間(6ヶ月以上)などもチェックされます。
予約・郵送・代理申請や再提出の注意
事前予約(WEB・電話)は必須です。
郵送や代理申請も可能ですが、その場合は委任状や本人連絡先証明が必要です。
認証待ちや不備の再提出も多いので、書類は必ずコピー控えを残しておきましょう。
書類認証の最新動向:アポスティーユ・領事認証
中国はハーグ条約に未加盟です。このため、原則として「公証人押印証明 → アポスティーユ → 中国大使館/領事認証」という3段階認証が必要です。
一部で「アポスティーユだけでOK」な例外もありますが、必ず申請前に会社や申請センターへ最新指示を確認しましょう。
2024年以降は電子認証やオンラインシステムの導入が進み、書類形式も都度更新されています。変更点に注意してください。
よくあるミス&リカバリー策
証明写真・翻訳不備・証明書の有効期限切れ・書類の署名忘れや記載漏れなど、単純な書類ミスが再提出や申請停止の主因です。
事前のダブルチェック、控えの保存、原本返却の管理を徹底すれば安心です。不足が分かったら速やかに追加提出や再申請を行い、迷う場合は専門会社や受入企業にも遠慮なく相談しましょう。
3. 家族帯同・特殊ケース(Sビザ・高齢者・非大卒等)の対応

家族と中国で暮らしたい方や、年齢・学歴に自身がない方へも就労の道は開かれています。ここではSビザの手続きや例外条項、加点対策など幅広くまとめたので、実際の運用ノウハウの参考にしてください。
S1/S2ビザの要件と申請手順
家族と一緒に暮らすためには「家族帯同ビザ(S1/S2)」が必要です。配偶者・未成年の子、本国で扶養している親などが対象となります。
なお18歳未満の子どもは健康診断免除が多いですが、各地やその時の審査で変わることも。証明書(戸籍謄本など)は必ず原本+認証版で用意しましょう。
| 対象 | 健康診断 | 証明書など注意点 |
|---|---|---|
| 配偶者 | 原則必要 | 公証人押印付の婚姻証明 |
| 未成年子女 | 多くは免除 | 年齢証明(戸籍謄本)を事前準備 |
| 扶養家族(親) | 健康診断要件が多い | 扶養証明や家族証明も必要 |
戸籍謄本、婚姻証明、関係証明、公証・認証を必ずセットで。出発前にすべて揃いきっているか、有効期限や翻訳までしっかりチェックしてください。
60歳超、高卒・専門卒など例外対応と審査突破のポイント
中国就労ビザは原則年齢・学歴制限がありますが、管理職やA/Bランク判定、高度技能、業界団体の推薦などがあれば60歳超・高卒でも通過可能性があります。
| 区分 | 通常基準 | 例外措置 |
|---|---|---|
| 年齢制限 | 60歳まで(女性55歳) | 管理職、大口納税者、重点人材政策枠なら特例許可 |
| 学歴 | 4大卒 | 充分な職歴や語学資格、業界推薦でプラス評価 |
ポイント制(60点以上)突破や業界団体推薦が通過のカギになります。
職歴証明やHSK等語学証明、業界推薦状は積極的に準備しましょう。
語学資格・推薦状で審査加点を狙う
HSK(中国語検定)や管理職経験、業界団体推薦は加点材料です。
書類提出時はスコア証明、証明書コピー、推薦状、日本語・中国語訳なども用意を徹底しましょう。
特に管理職証明や表彰歴、職歴年数、推薦団体名などの記載は審査官への強いアピールになります。
よくある申請ミスとトラブル事例、改善策
家族帯同ビザやZビザで多いのが、「ビザの種類選択誤り」や「書類不備」です。
ビザ種別確認、書類リストの照合、同姓同名・生年月日の表記ミスにも要注意。迷った時は中国ビザセンターや現地企業にすぐ照会しましょう。申請内容・翻訳・認証の総点検が大切です。
4. 中国入国後〜現地生活「やること」とビザ管理・最新制度

中国就労ビザ取得後は、現地の生活・各種手続きも重要です。
特に臨時宿泊登記、就業証の取得、居留許可、社会インフラ整備、ビザの更新や退社・転職の注意は避けて通れません。
ひとつでも不備があると不法滞在や罰則リスクになるため、各工程を確実にクリアしましょう。
入国後すぐの臨時宿泊登記・公安局対応
中国到着後は14日以内に「臨時宿泊登記」を必ず済ませます。
ホテル宿泊の場合はフロントで自動手続き、賃貸物件は自分でパスポート・契約書持参の上、地元派出所(公安局)へ提出が必要です。
| 手続き | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 臨時宿泊登記 | 入国14日以内、派出所で登録 | 遅れると罰金・入管更新不可 |
| 住民登録 | 居留許可取得後に公安局 | 引越し時も再登録要 |
最近は電子申請やアプリでの登録が急増しており、スマホ環境や中国語の案内に注意しましょう。
就業証・社会保障カード・健康診断の現地取得
現地で働くには外国人工作許可証(就業証)・社会保障カードの取得が必要です。
指定病院で「健康診断」を行い、申請書類一式を労働局へ提出。
カードはスマートフォンアプリなどで本人認証を行い、社会保険や納税がスムーズにできるようにしておきましょう。
銀行口座・通信インフラ・生活基盤の整備
銀行口座開設はパスポート・居留許可証・就業証明書が必須で、銀行窓口対応です。
通信はキャリアショップで居留許可証・パスポート提示による本人認証が求められます。
電気・ガス・水道等インフラ契約は賃貸契約書や身分証明もセットで持参しましょう。
| 項目 | 必要書類 | 注意点 |
|---|---|---|
| 銀行口座 | パスポート、居留許可証、就業証明書 | 銀行ごとに追加書類あり |
| 現地通信番号 | パスポート、居留許可証 | 本人認証プラン必須 |
| インフラ契約 | 賃貸契約書、居留許可証、身分証明 | 支払方法や連絡先の管理 |
長期滞在・更新・転職・退職時のビザ管理
中国の就労ビザは会社と一体型のため、退職や転職時はビザの再申請・居留許可の切り替えが必須です。
退社とともに就業証が失効し、許可期間が残っていても自動で取り消し扱いになります。
必ず一時滞在ビザ切り替えや出国準備、転職時は新雇用契約や就業証明書を整え、正式に役所でビザ更新・申請手続きを行ってください。
| 退職・転職・更新 | アクション内容 | 事項 |
|---|---|---|
| 退職 | 一時滞在ビザ申請/出国 | 居留許可失効/再入国不可リスク |
| 転職 | 新雇用契約・ビザ変更 | 手続き未済だと無許可就労扱い |
| 更新 | 有効30日前から申請 | 期限超過即罰則 |
ちょっとした届け出忘れも大きなリスクになりやすいため、会社人事や専門会社にも早めに相談しましょう。
トラブル防止のQ&A:審査・費用・法改正など
ビザ費用は大使館/ビザセンターで8,000〜12,000円目安、健康診断や認証含めて3〜6万円が安心ラインです。
審査日数は通常1〜2週間ですが、書類追加や混雑次第で1ヶ月以上となることも。
拒否理由では書類不備・健康診断や職歴証明の要件外・過去の納税・入管トラブルが主です。加えて、近年はAI審査やWeb面接も導入が進みつつあるため、最新の法改正や電子化動向も定期的に公式サイトで確認しましょう。
迷いや不安がある方は、大使館やビザコンサル会社、現地企業人事へ「気軽に照会・早めの相談」が問題解決の近道です。